2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「荒川洋治評 田村隆一全集1」*3

詩を書く人荒川洋治が、同じく詩を書いた田村隆一の全集出版にあたっての書評を書いています。荒川は、この書評の中で、田村を「詩そのものに興味をなくした人たちには、遠ざかる存在でしかないだろうが、近代の詩とは異なる現代のものを、鮮やかに表した。…

「「生」と「命」高校生の思い」*4

今回私の心に触れたのは、河瀬直美監督の映画「玄牝――げんぴん――」*1の試写会に関しての記事です。私はまだこの映画を見てわけではありません。けれども、この新聞記事内の描写に引き寄せられます。 このドキュマンタリー映画の主題は、薬や医療機器に頼らな…

中也のぶらんこ

「妹よ」 中原中也夜、うつくしい魂は涕(な)いて ――かの女こそ正当(あたりき)なのに―― 夜、うつくしい魂は涕いて、 もう死んだつていいよう……といふのであった。 湿った野原の黒い土、短い草の上を 夜風は吹いて、 死んだつていいよう、死んだつていいよ…