2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

富積厚文「スピノザ思想と自殺の問題――生きることの意味とは何か

富積厚文「スピノザ思想と自殺の問題――生きることの意味とは何か*1」を読みました。 筆者は、スピノザを読んだことはありませんが、この論文を通する限り、きわめて強くスピノザに惹きよせられました。 当の論文は、「自殺」という事象を、スピノザ思想にお…

千田有紀「新自由主義の文法」

今日取り上げるのは、千田有紀「新自由主義の文法」(『思想』2010年5月、No. 1033、岩波書店)です。 政治学の領域では、「公」(public)と「私」(private)というのは、有名どこではハンナ・アーレントの議論ないしハーバマスの議論等でしばし問題にされま…